サブプライム

あのー、みなさん、サブプライムって知ってますか?

この間、土曜日に会社で仕事をしていた時、母からメールが入ったんです。それで、

「サブプライムのあおりを食って、会社で仕事をしています」

という返事をしたんですよ。

仕事の帰りに行きつけのネイルサロンに行ったとき、今日は仕事に行っていたという話になり、なぜかと聞かれたので、同じく

「サブプライムのせいでね」

と言うと、何、それ、という顔をされました。

こちらとしては、わかりにくい私の仕事を、現在ちまたでやたらとホットな話題になっているサブプライムによって説明したつもりだったんですよ。だって、日経新聞には一面から最後の面まで、あれやこれやとサブプライムの関する記事が載っているし、テレビの経済ニュースでもしょっちゅうやってると思うんですよね。

帰宅後、母からメールがあり、叔母の家にいるんだけれど、そこで「サブプライムって何だろうという話になっている」とのこと。

そうか・・・一般ピープルに、サブプライムはそれほど影響のないことなのですね・・・。おそらく自分に関係ないと思って、小難しそうな新聞記事は読み飛ばし、テレビのニュースは聞き流してるんでしょうねぇ。

サブプライムっていうのは、アメリカの低所得者層への住宅ローンのことです。サブプライムローンという方が正しいですね。プライムのサブの人に対するローンって意味で。

それがどうやら焦げ付いてるらしいんですよ。

その昔、銀行が個人に住宅ローンを貸して、それで終わり、っていう時代なら、困るのは貸した銀行だけなので、まさか日本の自分たち個人に影響なんて出るはずがないのですが、いまどきの世の中では、金融商品ってものが複雑怪奇になってきていまして、その住宅ローンを貸した銀行の債権が切り刻まれて販売され、少しずつ別の人にリスクが転嫁され、それがまたややこしい仕組み債とか呼ばれる債券の一部に化けたりなんかして、あれよあれよと言う間に世界を駆け巡っているわけなんですよ。

でもって、そういうややこしい債券を日本の地銀とか、一般法人とか、宗教法人とか、なんかそういう人達が買ってるわけなんですね。するとその価格ががくっと下がったりなんかするんですよ。価格っ言うのは買う人と売る人の値段が一致してやっと決まるので、買う人が、つまりはそのリスクを取る人がいなければ、値段は下がる一方なわけです。

で、たとえば日本の地銀がそういう債券を山盛り買ってたとするじゃないですか。実際にその債券の裏にあるサブプライムの割合なんて大したことなくて、焦げ付く部分はしょせん知れてるはずなんだけれど、みんながリスクにびびりはじめると、リスクを取る人がマーケットからいなくなるんですよ。すると、本来はそんなに価値は下がってないはずなのに、値段がじゃんじゃん下がっちゃうんです。

まるで、ミートホープが捕まった後にニチレイのハンバーグが売れなくなるのと同じです。かなり割引しないと売れなくなるでしょ。

てなことで、ちょっとしたサブプライムの焦げ付きが、金融商品の複雑化、世界への分散化の影響で、日本の地銀やらもろもろの会社やら、実際にはどこだか知りませんが、そういうところに影響を及ぼしていて、そのせいで金融庁は地銀の持ってる資産をチェックしようとしていたりするし、そういう資産を売ったり、値段をつけたりしている証券会社が、あれやれ、これやれと言われたりとかするわけなのですよね。

でもって、風が吹けばおけ屋がもうかるくらい遠くなりましたが、私が勤めている証券会社もそのあおりを受けて、休日出勤をしなきゃいけないほど忙しくなっているというわけなのでした。

わかった?

しかし、サブプライムのせいで、日本の株式市場も為替市場も荒れまくっているんですよ。ともすれば、せっかく良くなっていた景気がまた悪化するかもしれない瀬戸際なんですよ。日本に限らず、今までにない長期的好景気を謳歌していた欧米も崩れるかもしれないくらい、えらいことになってるんですよ。アメリカはこの事態を収拾すべく、サブプライムの人たちの救済策を出しているし、世界中の主要国が流動性を確保するためにマーケットにものすごい資金を流してるんですよ。なんじゃそれって?これまで説明するのは今日は無理。また今度にします。

てなことで、サブプライムはもしすかるとあなたの日常生活に影響を与えちゃうかもしれない大事態なので、ちゃんと新聞読んでよね?

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