がーちゃんのお祝いと、デジタル放送の豆知識

まずは、心温まるお話から。

今日、上さまががーちゃんの帰国祝いにケーキを買ってきてくれました!

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がーちゃんはうちに来てからもうすぐ3年になり、3歳なので、3本ろうそくを立ててお祝いしました。

「がーちゃん、お帰り!」

と書いてあるの、見えますか?

上さま、ケーキ屋さんに書いてくれって頼んだみたいです。勇気あるね♪

次に、雑学を・・・。

あつこさんのご質問にお答えするついでに、せっかく学んだ地デジ等に関する知識を整理しておきます。

●まず、地デジとは直接関係ないのですが、日本のDVDがイギリスで見られないとか、イギリスのDVDが日本で見られない理由について。

アメリカで公開された映画が日本で公開されるのが数カ月遅れたりしますよね。それなのにアメリカの映画のDVDが日本に先に流出したりすると日本での映画の興行成績が下がります。こういうことを避けるために、映画界が要望して設けられたのがDVDのリージョンコードというものです。

DVDのリージョンコードには0~8まであり、0はリージョンフリー、アメリカは1、ヨーロッパや日本は2です。

リージョンコードはDVDのディスクにもプレーヤーにもつけられていて、異なるリージョンのものを再生出来なくするための仕組みにはいろいろありますが、その抜け道もいろいろとあり、いたちごっこをやっているようです。

で、ヨーロッパと日本のリージョンコードは同じなのに、なぜイギリスのソフトと日本のソフトに互換性がないのかというと、それは放送方式の違いによるものです。

●アナログの放送方式にはNTSC、PAL、SECAMの三種類があります。アメリカや日本はNTSC、ドイツ、イギリス、オーストラリア等はPAL方式を採用しています。

NTSCでは一秒あたりに約30枚の映像を525本の走査線に分割して放送します。(有効走査線数=映像を含む走査線の数は480本。その他はその他のデータを含んでいる)
PALでは一秒あたりに25枚の映像を625本の走査線に分割して放送します。
SECAMでも一秒あたりに25枚の映像を625本の走査線に分割して放送します。

一枚の写真を想像してください。
これを横に525本に切り取り、1本、1本を右に順番に並べて1本の長いひもにします。
このひも状にしたものをデータにして送り、受け取った方はこれを元に戻してモニターに映し出すわけです。
このひも状のものを走査線と呼びます。

走査線の数が多いほど縦方向の解像度は高くなります。

一秒あたりに送る映像の数は、ぱらぱら漫画の紙の枚数のようなものです。この数が多いほど動きが滑らかになります。

ただ、一秒間に30枚程度の枚数では滑らかな動きを表すことができないため、飛び越し走査(インターレース)という方式が採られています。

どういうことかというと、送るデータは30枚分の写真で一定なのですが、1枚の写真を525本に分けた時、一回目は奇数のもの、つまり、1本目、3本目・・・だけを送り、二回目に偶数のもの、つまり、2本目、4本目・・・を送ることで、1枚の写真を2回に分けて送り、一秒間に合計30枚の写真を60回に分けて送るのです。こうすることによって、同じデータ量でも人間の目には動画がより滑らかに見えます。但し、編集ソフトなどで映像を止めて60分の1秒の瞬間の写真にしてみてみると、奇数の走査線の分しかない画像が見えたりするそうです。

NTSCとPALのどっちが映像がきれいかというのは走査線の数とフレームの数の積だけで決まるものではなく、その他、さらに専門的なさまざまな長所・短所があります。でも、技術者の間ではどうやらPALの方がきれいだと考えられていたようですね。つまり日本のアナログテレビ放送よりイギリスのアナログテレビ放送の方がきれいだというのは、あながちウソではなさそうです。

またNTSCとPALはその方式が異なるため、イギリスと日本のようにリージョンコードが同じであってもNTSCのDVDはNTSCに対応したプレーヤーでしか再生出来ず、PALのDVDはPALに対応したプレーヤーでしか再生出来ません。でも、どちらも再生出来るプレーヤーもあります。

●アナログのハイビジョンについて

NHKが開発したMUSEというアナログのハイビジョン規格は、1989年に実験放送が、1994年には実用化試験放送が開始されました。これは総走査線数1125本、うち有効走査線数1035本、一秒あたりに60フィールドの映像(30枚を2フィールドに分けて送るインターレース方式)を伝送する方式でした。

しかし、欧米諸国はこれに対抗し、デジタルハイビジョン化を推進したため、アナログハイビジョンは2007年に中止されました。

●デジタルハイビジョンでは、一秒間に59.94フィールド(29.97枚のインターレース方式)、走査線数は1080本です。アナログと違い、ここまでは世界共通なのですが、通信の方式には複数あります。

---DVB(Digital Video Broadcasting) : イギリスから始まり、ヨーロッパ、オーストラリア等で採用されている規格で、衛星デジタル用のDVB-S, DVB-S2、ケーブルテレビ用のDVB-C、地上デジタル用のDVB-T、DVB-T2等、各種あります。

---ATSC(Advanced Television Systems Committee) : アメリカ、カナダ等で採用している地上波デジタルの規格です。アメリカは2009年にNTSC方式のアナログ放送を停波し、完全にATSCのデジタル放送に移行しました。

---ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting) : 日本や南米で採用されているデジタル放送規格で、衛星放送用のISDB-S、地上波デジタル用のISDB-T、ケーブルテレビ用のISDB-C等があります。

この他にもまだたくさんあります。

●デジタルハイビジョンの画像はDVDのディスクに入れると短時間分しか入らないため、ハイビジョンの映画はDVDの5倍もの容量のデータを書き込むことができるブルーレイディスクに書き込まれて流通することになります。

ここでも映画業界の強い要望によりブルーレイのリージョンコードというものが設定され、A、B、Cの三種類あります。北南米や日本はリージョンA、ヨーロッパ、オーストラリア等がリージョンB、中国やロシアがリージョンCです。

これによって映画会社は発売のタイミングや価格を調整できます。しかし、リージョンフリーのソフトを発売することも認められているため、現在では販売されているソフトの3分の2はリージョンフリーとなっていて、DVDに比べると輸入盤が普及しやすくなっています。

●このように、放送される番組や販売される映画のソフトなんかは有無を言わさずどんどんデジタル化、ハイビジョン化してきています。テレビ番組の場合、アナログ放送が停止されると、デジタル放送用のチューナーを入れるか(そのチューナーを内蔵しているテレビに換えることを含む)、デジタル放送の映像をケーブル経由で送ってくれるケーブルテレビに加入していないと衛星や地上波で送られてくるテレビ番組は全く見られなくなります。したがって、国は宣言したアナログ波停止の日までの間に、経済援助なども行って、すべての世帯でデジタル放送が見られるように進めていくことになります。

●こうして嫌がおうにもデジタル放送を受信することになるのですが、そのとき新しい液晶やプラズマのディスプレイを使って見るのと、古いブラウン管で見る場合とで、どういう違いがあるかというと・・・

液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなど固定画素方式の場合、画素数1920x1080または1440x1080が主流です。1366x768や1280x720のパネルもハイビジョンと称していますが、この場合は、1080iを表示する際には画素数を約半分に減らすスケーリング処理が行われます。デジタルチューナー付きのデジタルテレビでもハイビジョン対応ではないものもありますが、店頭ではデジタルハイビジョンと間違って表示されていることがあるので注意が必要です。

ブラウン管方式の場合、送られてくる映像のうち上下左右の端は画面の表示領域外に追い出され、画面に表示されるのは送られてきた映像のうち8-9割になります。1080iを表示する場合、実際に表示されるのは900本程度となる場合もあるようです。したがって、解像度、画質が落ちるだけでなく、上下左右が全て見えないという問題もあります。

ちなみにハイビジョンだと目に染みるかという疑問ですが、そんなことはないですね。液晶画面が明るすぎると目に染みますが、それはハイビジョンのせいではなく、明るさを調整すれば収まります。ハイビジョンを一度見てしまうと、それ以上画質の悪い映像を見るととてもぼろく見えてしまいます。

その昔、私もレコードで十分だからCDはいらないとか、ビデオテープがあるからDVDはいらないとか思ったこともありましたが、そのうちCDやDVDに手を出し、二度と後戻りは出来なくなっているのと同じですね。私、これでも新しい技術が出てくると、数年待ってこなれてから導入するタイプなんですよ。ハイビジョン(1994年に実用化)もブルーレイ(2002年)も最初に出てからもう随分たっていると思いますが、今年ようやく導入したんですよね。意外と慎重なんです。

その他、まだまだ楽しい知識は盛りだくさんありますので、おいおいご紹介しますね(どなたもご興味ないかもしれませんが・・・)。

ちなみに、「ハイビジョン」というのはNHKが作って特許を取っている言葉で、世界的には、High Definition TV = HDTV, ハイデフと呼ばれています。日本語にdefinitionっていう言葉はまだ入ってないからでしょうね。

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この記事へのコメント

こんの
2010年02月02日 07:45
がーさん ね、そのうちに話したり、動き回るようになるかも...
こころ優しい「上さま」ですなぁ
あくあさんもsiawaseでしょう
あつこ
2010年02月02日 08:08
「勇気ある」に笑いました。まあケーキ屋さんも、まさかぬいぐるみの名前とは思わないだろうから、ニックネームと思ったことでしょう。

DVDのリージョンってそういうわけだったんだ。じゃあビデオで見れない国のカテゴリーと、DVDで見れない国が違うということか。うーん、ややこしいねえ。まあビデオはもう見なくなるだろうけど、今までとったホームビデオとかどうしたら良いんだろう。こういうのもDVDに入れ替えられるんだろうなあ。
Sokichi
2010年02月02日 09:29
あくあさん、忙しいはずなのに専門外の知識でもこれだけ調べてまとめる好奇心とパワーに恐れいります。
管理人
2010年02月03日 12:05
こんのさん>はい、癒されますね。

あつこ>ケーキ屋さんの件、そうでしょうね。ビデオやホームビデオはDVDに焼いといた方がいいですよ。でもDVDもずっとは持たないから、バックアップも必要ですね。めんどくさいけどね。

Sokichiさん>いやいやSokichiさんもじゃないですか。ははは。

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