「死の淵をみた男」


死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
PHP研究所
門田 隆将

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



福島第一原発の所長だった吉田さんを中心に書かれた、震災直後の現場の戦いを描いたノンフィクションです。

吉田さんは、先日、癌でお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りいたします。

あの当時の原発の現場のすさまじい状況がよく描かれています。そのうち映画になるのかなぁ・・・。

あれ以来、東電はぼろくそに言われていますが、現場は違いますね。すごいです。多くの人が死を覚悟しながら必死で戦っていたようです。

そしてそんな中、切れまくりながら現場にやってきた管元総理。あんな人が総理だったなんて、ほんと泣けますね。

サラリーマンをやっていると、その様子はよくわかります。

現場は大体において真面目です。一生懸命やっています。中にはさぼっている人もいるけれど、大半の人は真面目に働いています。

しかし、上層部はそうはいきません。上層部に行くためには、真面目に仕事をしないで他のことに能力と時間を使うスキルが必要だということなんでしょうかね。上層部にいる人の大半は、保身を一番に考えていますから、おかしなことになってしまいます。

現場からの情報は東電の上層部によって捻じ曲げられて官邸に伝わります。そして官邸にいる人も同じような人達ですから、ますますねじ曲がってしまい、そういう情報が国民に伝えられたと言うことなんでしょう。

そして、上層部の中に感情を抑えられない、切れやすい人がいると最悪です。そういう人に真っ向から意見出来る部下がいればいいですけど、怒らせないように黙ってしまう人ばかりが周りにいると、すべては間違った方向に進んでしまいますからね。

この本にはそういう様子がよく描かれていました。

この前、すごく感動した星占いをいただいたとき、こういう記述がありました。

「星の配置における職業的な傾向というものは確実にあると思うのですが、あくあさんのそれは、私の知る範囲で、銀行や大企業などの第一線で働かれている方たちのホロスコープの傾向とは少し印象が違います。もちろんどちらが良いとか悪いとかいった次元の話ではなく、そのような方たちの出生図においては、大きな仕事を成し遂げること自体を人生の目的とされるようなケースが多いと感じています。それは巨額の資金を動かしたり、社会的に一定の影響を及ぼす彼らの仕事のイメージと合致するものです。彼らにとっての仕事とは、ざっくり言うと「社会のための」「社会の中の」自分の役割という印象があります。
 一方、あくあさんの場合は、明らかに自分自身が基準のようです。
 ご自分が楽しく、美しく在り、キラキラと輝けること。また、自らの人生を彩るに見合う収入を得ること。そのための場が仕事であり、職業であるといった印象なのです。」

真面目に一生懸命仕事をして、そこそこまではそれだけで評価されるんですが、その上には別の世界が広がっていたんですよ。足の引っ張り合いをしていたり、自分の目的を達成するために人を騙したり、伝えるべき情報を伝えなかったり、また出世しそうな人に媚を売り、淘汰されそうな人は無視したり。

そういう世界を見るようになり、ああ、もうこういうことなのなら、この上に行かなくていいな、と思っちゃったんですよね。吐き気がしそうなほど醜い世界だったので。

なので、この占いをいただいて、すごく府に落ちたんです。そもそも自分がそういうタイプだったんだと。大きな仕事を成し遂げるのが目的なのではなく、つまり、多少嫌な思いをしてもそれを達成するのが目的なのではなく、私にとっては、自分が楽しめ、自分が納得していることが大事なんだと。

そう言う意味では、別に東電だけじゃないと思いますよ。そこそこ大きい会社で、そこそこ階層が多重化していれば、そういうポリティカルな世界は上層部には必ずと言っていいほど広がってるんじゃないかな。それは人間のサガみたいなものかもしれないので、どんなに道徳教育をしても、どんなにプロシジャーを作っても、倫理観より先に保身が来るんですから、もうどうにもこうにもしょうがない気がします。身も蓋もないけど。

だから、人間の作る組織に危険なものを預けるのは社会学的に無謀なことなのかもしれませんね。

危険を回避するためには、組織を硬直化せず、3年に一回くらいすべての人を入れ替えればいいのかも。

あ、そういう意味では政治家を入れ替えるのは理にかなっているのかもしれませんね。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

あつこ
2013年09月22日 06:57
そうなのか。サラリーマンの社会を内から見たあくあさんがそういうんだもんね。現場の人間は、とにかくどんなことでもどんな場所でも、お給料もらう限りは出来る限りがんばろうという人が多いと思う(思いたい)のにね。

人間の作る組織に危険なものを預けるのは社会学的に無謀なこと
だとすれば、三権分立なんて本当にそう。結局権力を手に入れた人間は信用できないと言う前提で出来てるからなあ。
管理人
2013年09月23日 21:12
あつこ>そうだよね、そういうことを前提に、三権分立も含め、諸制度は構築されてるんでしょうね。